「合鍵を一本作りたいけど、いくらくらいかかるんだろう?」「時間はどのくらい待つのかな?」。鍵のコピーを依頼する際に、誰もが気になるのが料金と作成にかかる時間です。これらは、コピーしたい鍵の種類によって、大きく異なります。事前に目安を知っておくことで、安心して依頼することができます。まず、最も安価で早く作れるのが、多くの住宅やロッカーなどで使われている、片面あるいは両面がギザギザした形状の「ディスクシリンダーキー」や「ピンシリンダーキー」です。これらの一般的な鍵の場合、料金の相場は500円から1,500円程度。ホームセンターやリペアショップであれば、キーマシンにセットして数分で削り出せるため、作成時間も5分から15分程度と、非常にスピーディーです。次に、鍵の表面に複数の小さなくぼみ(ディンプル)がある、防犯性の高い「ディンプルキー」です。このタイプの鍵は、構造が非常に複雑で、コピーを作成するためには高精度な専用のキーマシンと、熟練した技術が必要になります。そのため、料金は3,000円から6,000円以上と、一般的な鍵に比べて高額になります。時間も、機械の性能や技術者のスキルによりますが、15分から1時間程度かかるのが一般的です。店舗によっては、対応できる機械がなく、取り寄せやメーカー注文となり、数週間かかる場合もあります。自動車やバイクの鍵も、種類によって大きく異なります。ICチップが内蔵されていない、金属だけの「メカニカルキー」であれば、住宅の鍵と同様に数千円で作成可能です。しかし、盗難防止装置であるイモビライザーに対応した「イモビライザーキー」のコピー(クローンキーの作成)となると、特殊な機械でチップの情報を読み取り、コピーする必要があるため、料金は10,000円から30,000円以上、時間も30分から1時間以上かかります。このように、鍵のコピーは、その構造の複雑さと防犯性の高さに比例して、料金と時間がかかる傾向にあります。自分の鍵がどのタイプなのかを事前に確認し、お店に問い合わせてみると、よりスムーズに依頼することができるでしょう。